【寝られない】獣と伯方の塩の狭間で…

はじめましての方もはじめましてじゃない方もこんにちは。ミニマリストの阪口ゆうこです。

布団に入った23:30

寝るぞ。寝るぞ。今日こそ寝るぞ。

布団の中で睡眠にファイティングポーズをとる。ここのところうまく眠れる日とそうでない日の差が大きい。

冬場は寝る前に布団乾燥機を布団の中に突っ込むようにしている。

温風を送って敷布団も掛け布団もホッカホカにすると、布団に入った瞬間にその日の全ての悲しみを忘れる瞬間を得られるから。

(おほっ！ふわぁあぁ…)

嗚呼このまま溶けてしまいたい。そう思った瞬間にだいたい眠りに落ちる。

「…ギャギャギャ…ギャーンギャーン…」

ふと目が覚めた。外から獣の鳴く声がする。鳥にしては大き過ぎる声だし、猫でも犬でもないし…いや、なんでもいいけど私の健やかなる入眠返して。

３時間も寝ておらず覚醒したこの日、ここからが苦しかった。

昼間に音声メディアVoicyで喋った際に、リスナーさんからもらった「昔、消えてしまいたくなったことがある」というコメントが、脳内を支配してしまったのだ。

というのも、この瞬間同じことを思っていたから。うまく眠れない苦しい毎日を繰り返すならいっそのこと消えてしまいたい。

どうしよう。どうしたらいい？

消える？どっか行く？

みんなの知らないうちに存在消しちゃう？

消えちゃいたい…。

え！消えるって！？

いけない方に引っ張られて、笑えない考え方をしそうになった。そんなこと考えちゃいけないのに…！

焦れば焦るほど呼吸が浅くなった。

その間も獣は元気に「ギャーギャギャ！ギャー！」どうでもいいけど、うるさいよ。

その鳴き方、地球外生命体なのか。私にしか聞こえないのか、頭がおかしくなったのか。こちとらシリアスになっているところなのに。

ヤンキーがパラリラパラリラと夜中にバイクで爆走していた時代も、きっと近隣の不眠の人は苦しんだのだろうな。

今はあまり見なくなったけど、選挙カーのうるさい放送で子どもたちのお昼寝を妨害されたこともあったな。「あいつには絶対に票を入れない」と、生まれて初めて心から人を恨んだのを覚えている。

暴走ヤンキーも選挙カーも絶滅が危惧されているが、私からすれば眠りを妨げる迷惑ものでしかないので、そのまま絶えてほしい。

獣の声が遠く離れても、浅い呼吸は正常に戻らず、「ギャギャギャ」が聞こえなくなると、動悸がハッキリ感じられるようになってきた。

心臓が「オイラここにいるよ」と言わんばかりにドッキンこドッキンこと、躍動しながら存在アピールする。

獣に悪態ついてる方がまだマシだった。

帰ってきて獣ーーーー。

そこで、気を紛らわせるために全然関係ないこと考えようと思った。

今の「消えたい」思いを上書きしたかったのだ。

あ、そういえば昼の番組に出ていた歌手の方が「父は伯方の塩のCMをしています」と言っていたな…。

はっかたのしお

はっかたのしおおおお！

そして次に目が覚めたのが朝6:30。伯方の塩を脳内シャウトすること数十回。私は己に勝った気がする。

昨日キツネが鳴いてたね。夫にそう言われて、私の頭がおかしくなったわけでもなかったし、地球外生命体でないことも判明した。

今度から夜中に起きたら、伯方の塩をおまじないにしようと思う。