こんにちは【神社】担当ピヨリン神職のいくです。今日も元気にそろソロ時間行きますね(^^)/
皆さんは神楽って見たことありますか?
神楽殿やイベントステージ等の表舞台でやっている神楽もあるので、見たことがある人もいるんじゃないかな?と思うのですが、あまり目立たない所で神様の為に舞う神楽というのもあるんです。
実は話したくてウズウズしていた私の愛する神楽について書いていきたいと思います。
大昔、こんなに遠くから
私の舞っている神楽は正式には「三輪流 佐伯神楽」といいます。
三輪山ってご存知ですか?奈良県にある、あの有名な大神神社の御神体とされる山です。佐伯神楽は古来、その大神神社より伝わってきたと言われています。
大神神社のご祭神は山そのもので、古来本殿は設けずに拝殿の奥にある三ツ鳥居を通し三輪山を拝するという原初の神祀りの様を伝える我が国最古の神社です。
(大神神社公式HPより抜粋)
奈良県からこの遠い大分県まで伝わってきたってすごいですよね!!
目立たない場所で
佐伯神楽は神社の拝殿にて行います。地区の祭りの中で氏子さんたちが玉串をお供えした後、神楽の奉納がはじまります。
※拝殿 = 本殿の前に建てた建物で、参拝者が拝む為にある建物
※本殿 = 神様が鎮座する建物。拝殿の奥にあり参拝者から見えない場合もある。
神事の中で神様に奉納される神楽なので、昔は神職(神主)だけで構成されていたそうですが、現在は神職の減少と伝統の継承を考え、神職ではないメンバーも増えています。
自己紹介の記事でチラッと書きましたが、現存する一番古い記録によると‥
「1601年(江戸時代初期、あの有名な1600年関ヶ原の戦いの翌年)に、この地域の殿様の命令で男性神職が集い舞う。」とあります。400年以上も前から続く伝統芸能で、男性の神職により守り継がれてきたものです。2019年末に私が入る事を許され、今では他にも女性メンバーが数人います。
全国でも珍しい神楽
佐伯神楽は、神開、入座、魔祓、御玉串、御弓、御長刀、御華、折居、御剣、神遊、御綱、湯立、の12演目で構成されています。
楽は太鼓、締太鼓、笛、手拍子(鐘の事)、そこに舞手が2名(御綱と湯立は各1名)で構成されています。
各演目は追々ご紹介しますが、中でも珍しいと言われる演目が、唯一拝殿から境内に出て舞う湯立神楽です。日本書紀に記述のある「盟神探湯」が起源とされており、釜で湯を煮えたぎらせ、その湯を用いて神事を執り行い、無病息災や五穀豊穣などを願います。
一般的に湯立神楽と言えば、笹に少し湯をつけパッパッとかける形だそうで、この様に煮えたぎる湯を浴びるのは珍しいそうです。
湯を全部かぶり終わると最後には素手で釜を持ち上げ祭壇の前に持っていき、神楽神事は終了。参拝者の皆さんに、神様へお供えした餅(日の数365個、閏年は366個)を配ります。佐伯神楽の中でもこの湯立ができるメンバーは限られています。
私?もちろん…できません!(笑)
片付けの際に釜を持とうとしたら、火を消して1時間位?経っているのに結構熱くて素手で持てなかったですから(^^; え?ちょ、素手でこれを?とハテナが頭の中を飛びまくりました。先輩方が言うには、「湯の神様の力で火傷をしない」そうですよ!
いかがでしょうか?他にも素晴らしい神楽ばかりなので追々ご紹介していきますね♪
少しでも佐伯神楽に興味を持っていただけていたら嬉しいです♪今日も読んでくれてありがとうございます(^^)/
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コメント
神楽かっこいいーー!
いろんな神楽情報知りたい😆
mayumiさん、嬉しい~❤️ありがとうございます(人´∀`)♪神楽も神社も徐々にコラム書きますね~ヽ(´▽`)/
すっ、すごい写真!これが湯の神様の力なのか…🤩
かっこいいー!!神社にはお参りばかりなので、知らないことがいっぱいです。
いくちゃん!いつも驚き発見ありがとう😳釜が帽子のように…すごーー!(◎_◎;)笑 炭治郎のヒノカミ神楽が浮かびました♡