はじめましての方もはじめましてじゃない方もこんにちは。【ビール】担当で編集長の阪口ゆうこです。
今回は、奈良駅から車で峠を攻めてぶっ飛ばして40分強。驚くほどの秘境っぷりに心躍らせてきました。
Googleマップのナビがあんなに寡黙になるとは思わなかった。
山道に入ってからマップの音声ガイダンスが発したのは、全て一緒のセリフで3回だけ。「まっすぐ道なりです。」これだけ。
そんなこんなで40分、古民家レストラン【ごはんや厨や】は、着いただけで達成感がありました。都会っ子にはヨダレもんなのではなかろうか。理想オブ「おばあちゃんの家」といった佇まい。
早速、「ごめんください」と、中に入ってみると、オーナーの西畑さんが厨房から顔を出して、「いらっしゃいませ。遠かったでしょー。」とウェルカムしてくれた。
うん。遠かった。
奥の和室のスペースは、「わぁ」と、思わず声が出るような空間になっている。
オーナー西畑さんの「好き」が散りばめられた空間。
和も洋も自由に混在した、こだわりを感じる空間でした。
優しい笑顔で包み込んでくれるその姿はこちらは、理想オブ「おかみさん」。もともと田舎育ちで、自然が大好きな西畑さんは、奈良の中心部にお住まいだったそうだ。
しかし、穀物や野菜中心の、自然と調和した食生活で体の健康を目指す「マクロビオティック」に出会い、46歳でこの土地と巡り合い、奮起されて約5年で【ごはんや 厨や】を立ち上げられたのだとか。
いただいたランチはこちら。色どりビューテホー!!目がもうすでに美味しい!
「これ、お肉じゃないんですか?」
「これ、本当に大豆ですか?」
何度確認したかわからない。
ハンバーグの食感はお肉だったし、噛むたびにウマミを感じるスープに浮かぶお団子もお肉に思えた。月並みなセリフで、「言われなかったらわからない。」という言葉があるが、今回は「言われてもわからない。」そのぐらい食べ応えがあった。
どれも複雑な味が何層にも重なったものばかり。一体何種類の材料を使っているのか、口に入れる前から想像を掻き立てられるメニューばかりだった。
月替わりのランチの他には、「ヴィーガンハンバーガーセット」「お米の発酵カレー」なるものがある。要予約の【ごはんや 厨や】は、お食事のほかに、「ロースイーツ」なる、自然の材料だけで作られたデザートも用意されている。
アトピーやご病気をお持ちの方など、食事に気をつけたい方が来店された際は、ナチュラルな甘味を特に喜ばれるのだとか。
食事の途中で雨が降ったけど、田舎特有の雨の香りがする。アスファルトに打つ雨の匂いじゃなくて、木と土の澄んだニオイ。理想オブ「雨の匂い」。
そして雨音までBGMになるのね。縁側で腰掛けて、体に優しく沁みるごはんをいただきながら「絵になる私」も楽しめた。
「季節に応じて、自分が美味しいと自信を持って出せるものだけを出しています。」と、西畑さんはおっしゃっていました。
これまでもずっと、食に携わる仕事をされてきて「食の安全」というワードに引っ掛かりを感じてきたのだそう。
食中毒を出さないための事件事故を回避した「食の安全」、それも間違ってはいないけど、西畑さんにとっては、体に優しく安心なことが「食の安全」なのだとか。そのため、使う材料は「低農薬」というポイントも重要視されている。
ここまでの道中も旅行のひとつ。おひとり様で来るなら、日常の疲れをリセットする目的で来店されるのに最高かと思う。いつもなら鬱陶しく感じる雨も、演出として最高と思えるロケーション。
体の中にも心にも、「自然」をたっぷり吸収できる特別な時間を過ごせるに間違いない。
奈良県奈良市丹生町853
電話番号:0742-55-9224
営業時間:水曜日〜日曜日11:30〜14:30(完全予約制)
定休日:月曜日 火曜日
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コメント
静かな場所で、優しいお料理をいただく…想像しただけで心が整いますね😌
料理がとっても美味しそう☺️お店の雰囲気や心地よさそうなのが伝わってきました♪