妻のソロビール時間を助長してしまうようなビールを発見。こんなに愛し合っているのに、これまで同じビールを飲めなかった悲しい夫婦の、未来が少しだけ楽しみになる物語。
恵まれなかった酒豪夫婦
はじめましての方もはじめまして。じゃない方もこんにちは。ビール担当編集長阪口ゆうこです。
いきなりこんなこと言うのも憚れますが、私と夫は酒飲みです。酒豪です。酒乱です。虎になります。ガオガオです。でも、好きなんだったら好きなだけ飲んでいいよというノンストップドリンキング夫婦ではありません。
私はビールの味は大好きだけど、胃が弱く二日酔いも激しいので、たくさんの量を飲めない人。まぁそんな人はたくさんいると思うのですが…。
実は…相方の夫(ジョンソン)は、酒飲みが最も恐れるほぼ不治の病痛風なのです。
痛風とは
説明しよう!痛風とは!
関節の中で結晶化した、尿酸という新陳代謝により発生する老廃物が、関節や組織の中で蓄積し、強い痛みを引き起こす病気で、足の指先や関節が腫れて激痛に襲われる男性に多い病気。
症状は発作的に起こるので、痛風発作と呼ばれ、発作が起きると2、 3日は歩けないほどの激痛が続く。痛みは徐々に和らいでいくが、正しい診断や治療を受けずに放置していると同じような発作が繰り返し起こり、病状はどんどん悪化、この世は生き地獄と化す。
名前の由来は、字のごとく「風が吹くだけで痛いYO。」という病の特徴から。とんちの効いたネーミングセンスには拍手をあげたい。
というのも、これが本当に敏感に痛みを感じる病らしくて。一度、ジョンソンが痛風を爆裂に発症した日、私が彼のそばを歩いて通っただけで、彼は声にならない叫び声をあげたのち、断末魔の形相でのたうち回った。かすかな振動でも激痛を引き出すということに当事者の彼も驚きを隠せなかった。何度も書くが、私はただいつも通り彼のそばを通過しただけである。5歳児3歳児がいるのに「みんな、これ以上動かないで過ごしてくれ。」と無理難題を科せられたことがある。
いつも温厚なジョンソンをここまで歪めるとはなんて恐ろしい病気・・!
とにかくプリン体が怖い
皆様は、プリン体という物質をご存知でしょうか?上記でも書いた「尿酸」はプリン体という成分が肝臓で分解されて生じる老廃物のこと。痛風は、そのプリン体が代謝して、尿酸になるまでの過程、もしくは尿酸の排泄障害によって引き起こされる代謝性の病気だ。プリン体を多く摂ると、わかりやすく痛みが起こり泣きながら暮らすことになる。
ということで、発症してから十数年、ジョンソンはプリン体という物質に年中恐れ慄いている。プリン体含有量が多い「もつ鍋」食べたら翌日足先がイテテ。「レバー」もイテテ。「カツオ」もイテテ。「干し椎茸」イテテのテ。
ビールのプリン体量はそれほど多くないが、毎日飲む人は痛風の危険度が高いと言われている。稀に女子もなるのだとか。
ちなみのちなみに、ソワソワする読者さんも一定数いると思うので書いておくが、プリンにはプリン体は含まれていない。世のプリン好き!よかったな!
痛風ビール
ということで、ジョンソンは痛風と上手に付き合っていくために痛風っ子にも優しい発泡酒を飲んでいる。いや、「飲んでいた。」になるかもしれない。
この間、近所のスーパーで日課のビールコーナーの徘徊をしていた時(隠せ)に、目が合ったのがコレ。
サッポロビールのナナマル。糖質70%オフ、プリン体70%オフというオフオフっぷりが凄い生ビール。糖質もプリン体もオフったビールというのは、日本初なのだとか。
これまでジョンソンが飲んでいたプリン体オフの発泡酒は、「ちょっとちょうだい」「1口分けて」などというセリフが一切出てこないくらい私の好みと反した味だったが、これはうまい。一言である。
夫のプリン体オフ発泡酒は冷えてるのに、私のビールを冷やすのを忘れていた!なんていうガッデムな事件がこれまでに何度かあったけど、これからは「夫のビール貰っちゃおう。」っていうのができそうだ。ますますソロ飲みがしやすくなってしまった。
ほぼ不治の病と、完治しにくい病のように言いましたが、症状が出ないようにコントロールができるのが痛風。自分の体に合った量を飲んでいれば何も恐れることはない。
楽しく美味しく健康に飲んでいきましょ!
にほんブログ村
コメント
我が夫もいろいろな数値が異常値なため、何を食べるのが正解か、毎食ヒヤヒヤしております。とりあえず、プリンは大丈夫、に安心してます。
気にせず楽しめるなんて、サッポロ素敵!!